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【インプロ研修|導入例】ご依頼を受けてから実施まで

インプロオキナワではこれまで、大学等の教育機関や、行政やサービス業、保育、教育、人材育成等、多種多様な団体様から依頼を受けて、インプロのプログラムを提供してきました。

先日、10年来お世話になっている就労支援機関より、新たに「職員研修」としてご依頼を受け研修を実施したので、許可をいただいて、どのような流れで依頼講座を実施しているかご紹介します。
インプロ研修の導入をご検討されている方には、参考にしていただければ幸いです。

ご依頼と打ち合わせ

まず、担当の方から実施希望日の1ヶ月余り前に「新人研修の一環として、『インプロ体験』を組み入れたい」とのご依頼があり、打ち合わせに伺いました。

これまで「就労支援プログラム」としてはずっと継続してインプロの講座をやらせている団体様ですが、今回は、新しく入られた皆さんの約2ヶ月後のブラッシュアップ研修で、1日研修のうちの午後の80分間とのこと。

打ち合わせでは、インプロ研修を導入する目的や参加人数、どんな方々が参加されるか、どんな場所で行うかといったことを伺います。
「新人」と一括りに言っても、年齢や対応している業務、勤務地がさまざまなので、皆さんが普段どんな業務をされていて、どんな課題をお持ちか、どんな成果を期待されるかといったことをできるだけ詳しくヒアリングします。

担当の方はインプロに参加したご経験があるので、「これとこれは入れたい」などの具体的なご要望をお持ちでした。
また、こちらの方からも、伺ったお話から「こういうエクササイズはどうでしょう」とご提案します。
このようにして、打ち合わせの約1時間の間に、当日のイメージをすり合わせ、共有します。

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インプロの導入が初めて、という場合には、課題を伺い、それに合うようなエクササイズをこちらからいくつかご提案します。
どのようなエクササイズかを口頭で説明したり、時には担当の方と軽く試してみたりしながら、ご納得いただけたり、ご興味を持っていただけるプログラムを決めていきます。

研修当日

開始時

当日は通常、開始時刻の20〜10分前には到着し、何かご変更がないか伺ったり、会場等を確認します。
今回は、お昼休み直後の実施だったので、皆さんちょうど各自室内でくつろいでいているところでした。
いつも私の方でスピーカーを持参して、空いた時間に音楽をかけたりするのですが、今回は担当の方がすでにしてくださっていたので使いませんでした。

開始時刻になると担当の方から開始のご挨拶があり、あとはこちらで引き継ぎます。

まずは自己紹介。そして、インプロとはどういったものか、今日は何のために、どのようなことをするか、それが参加者の皆さんにどう影響すると考えられるか、といったことを簡単にお話します。

それから皆さんのお話を伺います。通常、応募して参加されている場合は、なぜ参加しようと思ったかや、今日の講座に期待すること、ご自身がどうなりたいか、などなど。

今回は皆さんお互いをご存知なので、3人1組で「この2ヶ月、働き始めて最近どうか?」といったことについて自由に話していただきました。どのグループも盛り上がっていて楽しそうです。私はあちこちのグループに耳をそば立てながら、拾ったお話を次のエクササイズに繋げていきます。

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参加者が初対面同士の場合は、自己紹介と並行して、名前を呼び合ったり、身体をうごしたりするゲームをしてアイスブレイク(緊張をほぐす)をします。
アイスブレイクでだいたい身体も気持ちもほぐれて、皆さん笑顔になり始めます。

連想ゲーム〜自由に発想する

いつも就労支援プログラムの中でやっていることのご紹介も兼ねて、最初に「連想」をしました。

「空といえば虹」「虹といえば歌」など、前の人の言葉を聞いて、ふと思い浮かんだことを次の人にリレーしていきます。
「正しいこと」や「常識的なこと」はたまた「気の利いたこと」を探すのではなく、自然に浮かんだイメージをそのまま言葉にしていきます。

まず、3人1組で数分やってみて、「どんな感じでしたか?」と聞いてみました。
ここでも「講師の期待する答えは?」などのお気遣いは無用で、自由にしゃべってもらいます。
数人の方から「自分が『普通』と思って言ったことが、相手に伝わらなかったり、不思議な顔をされたりした」という感想が飛び出しました。

そうなんですよね。自分の「普通」が、しばしば他の人にとっては意外だったり、まったく想像もできないような発想であることがわかります。
ですが、どれも正解でもなければ不正解でもありません。唯一無二、この瞬間にその人の中から出てきたイメージ、というだけのことです。
みんなそれぞれ違う発想だからこそ、面白い発見があるし、新しいものが生まれるんですね。

その後、何回かグループを変えて、「なんで?」と思った時は一時停止して相手に聞いてみたり、単語から思い浮かべたことをもう少し詳しく言語化したりしました。
自分が思ったこと感じたことを「どう思われるか?」を気にせず口に出すこと、それを「そうなんだ!」と受け止め合うエクササイズをすることで、お互いに安心して表現できる場がセットアップできました。

私は木です〜イメージを組み合わせてみる

ここで、自分たちの身体を使ってイメージの3点セットを作るエクササイズをしました。
これは、「お昼あとなので、できるだけ身体を動かしたい」という担当の方のリクエストも反映されています。

「私は木です」は、まず「私は木です」「(じゃあ)私は小鳥です」「(じゃあ)私は鳥籠です」など、思いついた順に加わっていき、3点セットを完成させます。そして「鳥籠」など3点のうち一つを残し、それからまた鳥籠出発で新たな3点セット(鳥籠/豪華な部屋/お姫様など)を作ることを繰り返します。
お互いの発想が影響しあって1つの風景(時には意外な風景)が生まれるのが楽しく、これまでの経験で言えば、子どもも大人も大好きなエクササイズです。

が、今回は、こういった身体で表現するようなことにどれくらい皆さんが慣れていらっしゃるかわからなかったので、その前に簡単な練習を挟みました。「できるだけ考えず直感的に、私が言った言葉を身体で表してください」ということで「石」とか「雨」とか「パソコン」とか「猫」などなどを、各自てんでばらばらにやってもらいます。この時点で皆さんとても個性豊かで、同じ「雨」や「猫」でも実にさまざまな表現方法があることがわかりました。

ちょっと寄り道:お互い無言でタイミングをはかる

インプロ研修のプログラムは、おおよそ決まってはいるのですが、当日の参加者の皆さんの様子、例えば「まだちょっと気持ちがほぐれていないな」とか「慣れないアクティビティーで戸惑っているな」だとか「思ったよりテンションが高いな」などを見極めて、その場で少しずつアレンジしたり、場合によってはガラリと違うことに変更することもあります。

「何がなんでも、このエクササイズを敢行する」ことが大切なのではなく、たとえば「他者との一体感を感じる」だとか「予想外の出来事への抵抗がなくなる」といった結果が大切なので、この瞬間にどのエクササイズが適しているのか、その場で多少変更するわけです。

今回は皆さんワイワイとかなり楽しく盛り上がっていていい雰囲気だったのですが、次のエクササイズでは集中してお互いをよく見ることが必要だったので、ブリッジとして言葉を使わないアクティビティーを挟んでみました。

少人数のグループで輪になり、最初に1人が一歩動き、次に2人、次に3人が、一歩動く…ということを続けるのですが、「せーの」といった合図や順番決めなどはしません。誰がいつ動くつもりかわからない中でやってみて、もし2人のはずの時に3人動いてしまったり、1人も動かなかったりした時は失敗なので、またリセットしてやり直します。なかなかお互いの呼吸を感じ、集中し合うためにはとてもいいアクティビティーです。

Make it!〜相談しないで作ってみよう

落ち着いたところで、本題のエクササイズです。
「私は木です」と同じく3点セットを作るのですが、今度は最初から「犬と猿と雉」などを決めておき、参加者の皆さんは、お題を聞いてから数秒の間に「被らないように」3点を表現します。
先ほどと同様、やはり言葉で相談しませんし、相手にジェスチャーで指示をすることもありません。あくまでも自分が動くことしかできないので、お互いによく見て相手が何をしようとしているか察知し、必要であれば自分が形を変えて3点を完成させます。

この発展系として、もう少し人数の多いグループで「お花見」や「卒業式」などを作ってみることもしました。
それぞれが自由に、自分が思いついたアイディアを形にするのですが、同時に誰かのアイディアに気づいてそれを活かすような関わり方をしていらっしゃいました。

実はこのエクササイズは、担当の方から「これはぜひ入れてほしい」とご要望のあったエクササイズででした。
例えばマニュアルにはまらないような些細なことであっても、それぞれのやり方で「これがよい」と思ったことを行動に移し、お互いサポートし合って豊かな関係、環境を作っていきたいという思いだったかと想像します。

あっという間の80分

インプロはほとんど、「遊んでいるような感覚」でできるので、よく「えっ、もう終わりですか」「時間が経つのが早かったです」と言っていただきます。

今回も、気づけば休憩もせず(!)みっちり80分、やらせていただきました。

最後に、講師からのメッセージとして
このように、お互いのアイディアを受け入れ合うのは面白いし、有意義なことだけれども、これが「形式的」「義務的」になってしまってはもったいない。まずは自分が他人のアイディアや存在自体を「なるほど!」とポジティブに、好奇心を持って受け止められる「度量」を持てると、きっと場も、社会も、変わっていくと思うんですよね。
というお話をさせていただきました。

ちなみに、今回担当の方から伺っていた導入の目的は
1)思考を自由にすることで、自己理解となる新たな発見を得る。
2)業務の中で、ご自身の中に凝り固まったものがあれば取り除くきっかけを得る。
3)就労相談に来る方々を枠にはめて見ない、思い込みがあれば外す等、対応に柔軟性を持てるようにする。
4)同僚間や上司の方へ、気兼ねなく相談ができる態勢を作り、コミュニケーションの意識を高める。
といったことでした。

特に、「気兼ねなく相談ができる」というのは、昨今の職場環境ではとても重要なことではないかなと思います。
特に今回やらせていただいた団体様は相談業務がかなりの比重を占めますので、皆さんこういったことへの意識が強く、そういった意味でも一つ一つのエクササイズを深く受け止めていただいたようでした。

今回も、貴重な時間をお任せいただき、たいへんありがとうございました。

終了後

終了後は、ご挨拶をして失礼するだけなのですが、時には後日、皆様からの感想を送っていただいたりすることもあり、そんな時はたいへん励みになります。

また、準備していても当日プログラムが変わることもあるので、あまり前もってレジュメのようなものは作っていきません。
が、皆さんは講座の間、ほとんど立って動いたり喋ったりしているので、メモを取る時間もありません。
なのでご希望があれば、後日行った内容をレジュメとしてまとめてお送りしています。

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このように、ご相談があれば、ざっくばらんにお話をしながら、実施時間や回数なども含め、団体様のご要望に合わせた内容でプログラムを組むことができますので、インプロ研修の導入にご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。

また、オンラインでも同様に各団体様のご要望に合わせた講座・研修の実施が可能です。
過去に在宅勤務が基本の企業様にご依頼いただき、レクリエーションを兼ねた研修を実施したのですが、普段顔を合わせて会話することの少ない皆様の親睦を深める、といったようにもご活用いただけると存じます。

ご連絡、ご相談は、お問い合わせフォームの「講座依頼」からお願いいたします。


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投稿者プロフィール

渡辺 奈穂
渡辺 奈穂
1989年より演劇を始め、俳優・演出を経て後進の育成に携わる。指導開始後ほどなくして、演劇体験がプロを目指す者だけでなく受講者の生活・人生を大きく活性化させることを痛感。2020年にオンラインレッスンをスタートし、子どもから大人まで、全国の幅広い年代の受講者へレッスンを届けている。

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